コラム ● 塩の効果
■酵素の働きを調整
食塩には酵素の活性を阻害する作用があります。特に蛋白質分解酵素を抑制する効果が有り、この点でも、気温が高い場合は塩分を多くして生地のダレを防ぐ様にします。→夏は塩度を高めに、冬は塩度を低めにするのはこの為でもあります。
■蛋白質の変性効果
グルテンが引き締められ、グルテン組織が強力になり、製麺性を良くし、麺としての食感を改善します。ただしグルテンの緩和は多少遅くなります。従って、夏場は気温が高く、生地がダレやすくなりますので、塩分を多くし、生地を引き締めます。逆に冬場は気温が低い為、生地は硬くなり易いので塩分を少なくして、生地が しまり過ぎないようにします。
■茹で時間の短縮効果
適度に加えられた塩は 茹でる時に、浸透圧の差を発生させ、茹で水が麺線の中に浸透するのを促進します。従って麺がふっくらと茹で上がります。練り水に塩を使用しないと、茹で麺は芯が固くなり、茹で上がりも遅くなります。いわば 団子状の食感の 麺になってしまいます。
■対比効果として麺に旨みを出す。
茹で後、麺に若干残った塩分は、旨みとして感じられます。しかし、塩分の残り過ぎはいけません。茹で上げた麺が辛く感じる場合によく有りがちなのは茹で釜の湯の交換不良です。目安として、茹でる生うどんの5〜7倍の差し水を行い、オーバーフローさせてやります。 |